

講師:柳沢 芙美子 氏 (前福井県文書館副館長)
演題「越前の種痘―笠原良策からの伝播とその担い手たち―」
天然痘の予防接種である種痘は、福井藩の町医笠原良策(白翁)が子どもから子どもへ植え継いで、厳寒の栃ノ木峠を越えて城下にもたらしたことは、吉村昭『雪の花』や同名の映画で描かれ、よく知られています。
種痘がなかなか広がらず苦心していた鯖江藩医は、「福井や丸岡、大野などでも藩が厚く心配くださっているとのこと」と丸岡藩で種痘が進展していたと記していました。
現在のところ、これを裏付ける資料はみつかっていないのですが、ここでは三国を含む越前での種痘の広がりとその担い手について、資料をもとに考えます。
皆様お誘いあわせの上、ご来場ください。